夏に注意!習性から学ぶ、蚊に刺されにくくする方法!
こんにちは、義人です。
今回はこれからの季節に注意が必要な「蚊」についてまとめました。
寝る前に耳元で嫌な音がしたり、感染症のリスクもある恐ろしい虫です。(世界で一番人を殺す生き物とも言われています)
この期に一緒にしっかりと対策をしていきましょう!
蚊の生活は?
蚊の対策をするにあたって、まずは蚊について予習していきましょう。
「そんなの興味ねーよ!」と思う方もいらっしゃると思いますが、何事も知らないままだと間違った方向に行きかねませんので、是非一緒に知っていきましょう。
蚊がよくいる場所
まず、蚊は水辺に発生します。
一言に水辺といっても、川などの流れている水では無く、水たまりなどの澱んだ水に発生します。
バケツや鉢皿にたまった雨水など、すぐに蒸発しそうな水にも蚊は発生します。
蚊は、水際に産み付けられた卵から孵化し、10~14日ほどで成虫になります。
成虫は普段、植物の葉などから汁を吸ったり、陰になるところで休息したりしていますが、雌の成虫は近くを通りがかると卵巣の成熟のために血を吸いにやってきます。
また、蚊の種類によって血を吸いに活動する時間が異なり、昼間によく目にするのは主にヒトスジシマカ(黒地に白の線)と呼ばれる種で、夜に耳元でうるさいのはアカイエカ(全身が茶色っぽい)などの仲間です。
家にいるときの対策はよくご存じだと思うので、今回紹介する方法は主に外出する際のものを紹介します。
蚊に刺されることのリスク
冒頭にも書きましたが、蚊は最も人を殺す生物と言われています。(ちなみに2位は人間)
なぜそのようなことになるのか、それは{サルやブタ、あるいは感染したヒト}→ 蚊 → ヒト といったサイクルで様々な感染症を媒介しているからです。
蚊に刺される事によって感染症にかかる事は日本にいる場合ほぼありませんが、数年前のデング熱の流行のようにゼロというわけではありません。
また、蚊の本場(?)の熱帯地域へ行く場合は特に注意が必要です。
蚊が媒介する主な感染症
デング熱
2016年に大きく報道されて、記憶に新しい人も多いのではないでしょうか。
この年には死者も出たため、連日テレビで報道されていましたね。
デング熱の症状は、突然の発熱や頭痛、筋肉痛、皮膚に紅斑(赤いアザ)が現れる等があり、まれに重症化して出血やショック症状を伴い、死に至る場合もあります。
ワクチンや特効薬などは無く、罹っても対症療法が基本のようです。
恐ろしいことばかり話してきましたが、基本的には正しく対処すれば治る病気で、空気感染はおこさないようなのでその人が蚊に刺されないように注意すれば広がらないです。
黄熱病
かの野口英世が研究し、彼自身もこの病気で命を落としたことで知られる病気です。
病原体がウイルスで、電子顕微鏡の無かった当時は正体不明の病気でした。
黄熱病の症状は急激な発熱、頭痛や悪心、続いて筋肉痛等が現れます。その後数日で良くなる場合もあれば、重症化し黄疸があらわれ鼻や歯肉から出血し死に至る場合もあるようです。
その致死率は20~50%と言われています。
有効な治療法はありませんが、ワクチンがあるので赤道付近の熱帯地域に向かう際は接種したうえでいきましょう。
そのほかにもマラリアなど、多くの感染症にかかる危険があります。
蚊への対策
では、蚊に刺されるリスクを下げるために私たちができる対策にはどういったことがあるのでしょうか?
以下には周りに蚊がいない環境を作るための方法をまとめました。
蚊の発生を防ぐ
先ほどいったように、蚊は澱んだ水に卵を産みます。
使わないバケツなどは、ひっくり返して保管するなどすべきですね。
ただ、何かに使うために水をためている場合もあるでしょう。
そのような場合、食器用洗剤や油などで水面に膜を張ることで、幼虫であるボウフラを窒息させることができます。
そのほかには、十円玉を水に沈めるといった方法もあるようです。
ただ、この方法ははっきりとしたメカニズムがわからなかったので、あまりおすすめはできないです。(銅イオンが作用するらしい)
夏休みの自由研究とかにすると面白そうですね。
蚊に狙われにくくする
たとえ家の周りに蚊が発生しないようにしても、出かけた先までそうとは限りませんよね。
そんなとき、なるべく狙われないようにするためにできる対策をご紹介します。
飲酒を控える
蚊は体温や二酸化炭素、におい等々・・・様々な要因で我々に近づいてきますが、特に顕著なのが二酸化炭素です。
普段から息をしているので自然とよって来ちゃうのですが、体に入ったアルコールが分解されると最終的に水と二酸化炭素になって体外に排出されます。
そのため、吐く息に含まれる二酸化炭素が増加して蚊が寄ってきやすくなるのです。
黒色の服は着ない
実は、蚊は黒色の物に寄ってくるという検証結果があります。
よく、「ハチは黒色のものに攻撃してくる」って聞いたことありませんか?
昆虫は、ヒトの目に見えない紫外線が見えるという話があります。
モンシロチョウは紫外線をあてるとオスとメスで羽の見え方が異なり、それで互いを区別していると言われています。
蚊にはどう見えているかわかりませんが、紫外線を吸収する黒色は虫にとってもはっきりと映るのではないでしょうか。
発汗をおさえる
厳密には汗というよりも臭いに寄ってきます。
夏場に長時間、靴を履いた後に脱ぐときつい臭いがしたりしますよね。
そういう蒸れる場所(=水分の多い場所)は細菌がよく繁殖するため、それに伴い生産される臭いの物質も多くなり、
それに蚊が反応してくるというわけです。
汗はそのままにするのではなく、こまめに拭くなどしましょう。
まとめ
ということで、これからの暖かい季節に避けては通れない蚊への対策法でした。
水がたまらないようにするなどして、蚊の発生を防ぐとともに、黒色を避けた服でレジャーを楽しみましょう!
今回の話で、「もっと知りたい!」と思った人は参照したサイトへのリンクを下記に張っておきますので、訪れてみてください。
蚊について
NHK生活情報ブログ
(https://www.nhk.or.jp/seikatsu-blog/news/281292.html)
アース製薬
(https://www.earth.jp/gaichu/knowledge/ka/)
デング熱について
厚生労働省公式HP
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000131101.html)
黄熱病について
厚生労働省検疫所
(https://www.forth.go.jp/keneki/kanku/disease/dis01_05yel.html)